設立経緯・代表挨拶


ウイングス代表の本郷朋博です。私は、普段は東京の民間企業で官公庁・医療分野のITコンサルタントをしております。私の出身は関西ですが、関西にいる私の甥は出産時の事故で医療的ケアが必要な状態で生まれ、その親である妹はとても大変な子育てをしており、大変気がかりでした。甥と妹のために何かできないかと考え、日本政策学校というどこの政党にも属さない政治家・社会起業家養成塾に通いはじめ、そのうちの有志のメンバー(政治や社会活動に関心のある社会人等10名程度)と共に2017年3月に任意ボランティア団体「ウイングス 医療的ケア児などのがんばる子どもと家族を支える会」を立ち上げました。会の名称は、甥の名前(翼)から名付けました。複数形であるのは、翼くんのような子どもたちと家族を支えたいという思いからです。

 

医療的ケアが必要な子どもたち(医療的ケア児)は、保育園や学校に行きたくても、法律の壁と受け入れ体制が整っていないという現状から、通うことが難しい状態にあります。また、その家族は、子どもを預けることが難しく24時間体制で医療的ケアを行わないといけないという大変な子育てを強いられています。そのため、家族、特に母親が就労する自由や、趣味を楽しむことや地域生活を営むことが制限されています。このように医療的ケア児と家族の権利が制限されている社会は健全ではないと考えています。また、このような医療的ケア児と家族の現状を世間一般に広く知らせ、少しでもこの現状を変えていきたいと考えています。医療的ケア児以外のその他の障害児、難病児においても、同様の現状であり、同様に対応が必要だと考えています。

 

そこで、我々は団体の使命(ミッション)として「どのような子どもでも、 あたりまえに保育園や学校に行くことができ、どのような子どもを育てる親でも、 あたりまえに仕事や趣味、地域生活ができるインクルーシブな社会を実現すること」を掲げ、活動方針として「当事者に寄り添い、行政を含め広く一般に当事者の現状を知らしめ、社会を動かしていく」ことを掲げました。

 

具体的には大きく5つの活動を行っていきます。

医療的ケア児、その他の障害児、難病児を育てる家族が悩みやお困り事などを語り合うイベントを開催する

集めた声等を世間一般に広く届け社会を動かす(アドボカシー活動)

③集めた声等を行政機関等に届け行政を動かす(ロビー活動)

④関係者や支援者から有益な情報を収集する

⑤当事者にとって有益な情報を提供する

 

 

どうか医療的ケア児、その他の障害児、難病児とその家族の状況の改善のために、我々の活動にご支援賜りますようお願い致します。

 

ウイングス 医療的ケア児などのがんばる子どもと家族を支える会

代表 本郷朋博

左(代表の本郷朋博)、中央(甥の翼)、右(甥の翼の兄)